【坪単価には意味がない!?】注文住宅の価格比較のワナ
こんにちは!
BinO富士の植草です。
これまで神奈川から静岡へ移住してきた私の赤裸々な日常を
『富士市移住日誌』と題してコラムを執筆して参りましたが、
富士市へ引っ越してもうすぐ4年・・・
さすがにネタが無くなってきました(笑)
今年からは建築会社のスタッフとして、
経験を積んで、知識も肥えてきた私の視点から
この物価高・金利上昇時代にも注文住宅の夢を叶えるために有益な情報を
皆さまにお届けできるように、様々テーマで記事を執筆していきたいと考えました!
記念すべき第一回のテーマは・・・
~【坪単価には意味がない!?】注文住宅の価格比較のワナ~
ぜひお楽しみください。
「坪単価○万円だから安い」
その判断、本当に合っていますか?
住宅会社を探していると、必ず目にするのが「坪単価」。
「A社は60万円」
「B社は75万円」
「C社は90万円」
こう並べてみると、
「じゃあ、一番安いA社がお得じゃない?」
と思いますよね。
でも、実はこの比較。
かなり危険です。
なぜなら、住宅会社によって「坪単価に何が含まれているのか」が違うからです。
そもそも「坪単価」って何?
坪単価とは、一般的には
建物価格 ÷ 延床面積
で算出される数字です。
例えば、
3,000万円の家を30坪で建てれば、
坪単価100万円。
一見すると、とても分かりやすい数字です。
ところが、ここで問題があります。
その「3,000万円」は、
- 本体価格だけなのか
- 付帯工事を含むのか
- 設備はどこまで入っているのか
- 申請費用は?
- 地盤改良は?
- 外構工事は?
会社によって違います。
つまり、
同じ「坪単価100万円」でも、完成した家の総額が同じとは限りません。
もっとややこしいのが「坪数」
さらに、坪単価は家の大きさによっても変わります。
例えば、
30坪・3,000万円 → 坪単価100万円
40坪・3,600万円 → 坪単価90万円
この場合、坪単価だけを見ると40坪の家の方が安く感じます。
でも、実際に支払う金額はどうでしょう?
600万円違います。
坪単価が安いからといって、必ずしも総額が安いわけではありません。
じゃあ、どうやって住宅会社を比較すればいい?
答えはシンプルです。
「坪単価」ではなく、「あなたが欲しい家が、いくらで完成するのか」を見る。
例えば、
「30坪・3LDK・断熱性能○○・この設備・この外壁・この窓・この仕様」
というように、条件を揃えて比較する。
そのうえで、
「土地を含めていくら必要なのか」
「最終的に住み始めるまでいくらかかるのか」
まで見る。
これが本当の比較です。
「安い家」ではなく「納得できる家」を選ぶ
ここで、御社の思想につなげます。
家づくりは、
「一番安い会社を探すゲーム」ではありません。
何十年も暮らす場所だからこそ、
- 断熱性能
- 耐震性能
- 間取り
- 収納
- デザイン
- メンテナンス性
- 設備
- 家族の暮らし方
など、
「何にお金を使うのか」
が大切です。
坪単価だけを見てしまうと、
「安い・高い」
という一つの数字だけで判断してしまいます。
でも、本来見るべきなのは、
「その金額で、どんな家が完成するのか」
です。
坪単価を教えてくれない住宅会社=悪い会社?
「坪単価を出していない会社は怪しいのでは?」
と思う方もいるでしょう。
でも、必ずしもそうとは限りません。
注文住宅は、
土地・建物・仕様・設備・外構・地域条件などによって総額が大きく変わる
からです。
むしろ、「坪単価は○万円です」とだけ言われるより、
「このご家族が、この土地に、この仕様の家を建てたら、総額はいくらになるのか」
まで説明してくれる会社の方が、比較しやすい場合があります。
住宅会社を比較するとき、この4つを聞いてみてください
① その坪単価には何が含まれていますか?
② 含まれていない費用には何がありますか?
③ 最終的に住み始めるまで、総額いくらですか?
④ 同じ条件にした場合、他社と比べて何が違いますか?
この4つを確認するだけでも、
「坪単価○万円」という数字だけで判断する失敗はかなり減らせます。
「坪単価には意味がない」の本当の意味
ここでタイトルを回収します。坪単価そのものに意味がないわけではありません。
ただし、坪単価だけで住宅会社を比較することには、ほとんど意味がありません。
大切なのは、その価格で何ができるのか。
そして、自分たちが欲しい暮らしを実現するために、総額いくら必要なのか。
です。